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DVD 名作コレクション
TOP ≫ MOVIE (邦画) ≫ 特撮・冒険活劇 ≫ K-20 怪人二十面相・伝
          〜 『 平吉 様〜!! 』 〜 
 ストーリー

1949年、日本が第二次世界大戦を回避した世界。日本の都市、帝都。そこは19世紀から続く華族制度により極端な貧富の格差が生まれ、ごく一部の特権階級が富を独占する社会となっていた。折しも巷では、そんな富裕層だけを狙う窃盗犯、怪人二十面相が出現し世間を騒がせていた。ある日、サーカスの曲芸師・遠藤平吉(金城武)は、雑誌記者の紳士(鹿賀丈史)から羽柴財閥の令嬢・羽柴葉子(松たか子)と名探偵・明智小五郎(仲村トオル)の結納の儀を写真に撮ってほしいとの依頼を受けるが、それは20面相のワナだった・・・。

こうして平吉は、まんまと怪人20面相に仕立て上げられ逮捕されるはめに・・・。


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 解説&見所

・ 日本テレビ開局55周年記念作品。誰もが知っている江戸川乱歩の人気キャラクター怪人二十面相をモチーフにした劇作家・北村想の同名ミステリーを、金城武と松たか子の共演で映画化した痛快冒険活劇。DVDのレンタルが開始されても、なかなか借りられず、一時話題になったほどの大人気作品。

監督は「エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS」の佐藤嗣麻子。
女性監督が躍進するなかで、この作品も、繊細な女性らしく丁寧に、かつ贅沢に制作されています。

本作は、
ストーリーの緻密さ、魅力あるキャラクターの創出、物語の世界観の確固たる演出、核になるニコラ・テスラという実在人物にまつわるミステリー&システムのユニークな設定。全てにエンタテイメントを強く意識した贅沢な傑作に仕上がっています。

二十面相の罠にはまり、警察に追われる事になったサーカス団の曲芸師・平吉役に少しぽっちゃりしたかなという感じの金城武がいい味出してます。

何よりも彼が動く事、動く事。アクションスタントの連続です。お疲れ様でしたと感謝したいところです


ひとつの例をあげれば、街中を全ての障害物をものともせず、ただ直線的に走る泥棒修行では、CG使用場面が自然で、ワイヤーワークなどの不自然な動きが一切無い完璧なスタントをワンカットで延々と見せてくれます。

特筆すべきは20面相の格闘場面。スピーディーで斬新!その縦横無尽さと華麗な武闘は、見ていてもあっけに取られる見事さで迫力満点!思わずため息が出ます。

又、変装用のマスクをはがす場面のCG加工の冴えたセンスの良さとリアル感は抜群!観ていて爽快です。

狂言回し的なヒロイン羽柴葉子役の松たか子も、芯はしっかり物でも世間知らずでかわいいお嬢様育ちの女性を好演。ビルの屋上から平吉と飛び降りる時の『うぎゃあああ〜』という素のような絶叫の演出や、入浴シーンではうしろ姿のセミヌードも体当たりで披露。

その上、階級制度で生まれた、生活もままならない底辺の人々を思いやる優しい心も披露。ヒロインとしては満点です。

そして、実際に実在するレトロチックな2人乗りの小型機オートジャイロや、平吉が右手にはめて使うワイヤー発射機。最大の見せ場でラストに出現するニコラ・テスラの大型電力移送システムなど、エンタテイメント要素の高い小道具や装置、メカが次々と登場するのも冒険活劇にはかかせない大きな要素でうれしい限り。

しかも、劇中に登場する危険なシステムの開発者、ニコラ・テスラも実は実在した電気の伝送技術の発明家。シベリアのツングースカの核に酷似した大爆発も実際に起こった謎の事件であったりと、知らない人のほうが多いでしょうが、現実とのリンクもふまえたリアリティーの演出も素晴らしい擬似科学の世界を見せてくれます。


ひさびさに本物の冒険活劇に出会えて、ハラハラワクワクするような気分を存分に楽しめます。


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          果たして平吉は20面相に勝利し、無実を証明出来るのでしょうか?


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    ラストに明かされる本物の20面相とは一体誰なのか?もちろん鹿賀丈史ではありません。

   そしてそれを知った平吉の取った彼の人生をも変える意外な行動と結末とは果たして何か?

             ラストサプライズ満載で、最後の最後まで目が話せません。

是非この一級の冒険活劇を楽しんで下さい。この映画は一見の価値があるただただ脱帽の秀作です!




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・スト−リ−
・キャラクター
・CG・特撮 度
・アクション 度
・ハッピ−エンド
・ラストサプライズ
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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・公開年  : 2008年
・制作国  : 日 本
・上映時間 : 137分
・仕 様   : カラー
K-20 怪人二十面相・伝