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日本沈没 〜 『 日本は、一気呵成に沈んでいくんだ!! 』 〜
● ストーリー
・深海調査に参加していた小野寺(草なぎ剛)が知った驚愕の事実―それは、海底プレートの急速な沈降で、日本列島は1年後に沈没するというものだった。日本の危機を訴えられた山本総理(石坂浩二)は、避難民の海外受け入れ要請のために旅立つ。地殻変動が日本列島全土に襲い掛かり、非常事態宣言が発令される中、小野寺は玲子(柴崎コウ)と出会い心惹かれ合っていく。刻一刻と迫る日本列島の終焉。日本人の存亡を賭けた、壮烈な挑戦が幕を開ける。。
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● 解説&見所
33年前、小松左京のベストセラー小説を映画化し日本を震撼させた1973年の大ヒット作『日本沈没』を、「ガメラ」、「ロ−レライ」の樋口信嗣監督が、33年ぶりにリメイクしたスペクタクル映画。進化したVFX特撮により日本沈没にかかわる地震による破壊と災害のスペクタクルシ−ンにメカとしての深海挺のクオリティーを飛躍的にアップし、この未曾有の大惨事を回避しようと活躍する市民、科学者、政府、国家を軸に見事に映像化。
監督の意向により、大規模な都市破壊などの大災害は、わざと避けて、かかわる人間ドラマとプロセスを重視したそうです。
登場人物も、旧作とは正反対に、主人公にはいかにも草食系の代表のような草なぎ剛をキャスティングする事により、等身大の現代の小野寺を見事に表現。
しかも、旧作では無気力で弱々しかった恋人となる玲子(柴咲コウ)は、なんとレスキュー部隊に所属する、目力強い肉食系女子として描かれています。
又、総理役に石坂浩二が友情出演していますが、大規模な火山噴火の大爆発に政府チャーター機が巻き込まれ、物語前半に早くも命を落としてしまうなど、スト−リ−に緊迫感を持たせる為に原作を柔軟に変更する事によって見るものを飽きさせません。
全体としては都市破壊よりは火山地帯の自然破壊シーンが多く、ディザスタームービーほどにはなっていませんが、CGを使った自然崩壊シーンはスケール感抜群。大画面で見る事をオススメします。
特に、実際に2004年に.起こった奈良の地すべり崩落事故の映像をさりげなく入れて、リアル感をアップした実録特撮も見せ場として手堅く、成功しています。
そして、旧作ではドライアイスの煙を吐いてピアノ線でつられて動き回るだけの面白くも何ともない緊張感のなかった深海挺も、本作では臨場感抜群でリアルそのもの。
深海での活動に加え、メカとしての魅力を充分に発揮。最後の最後には旧型の深海挺が、日本を救う重要な活躍を果たすヒロー的メカになっているのもメカファンにとっては涙物です。
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圧巻はやはり本編ラストの10分間。最後のカタストロフィーとして、マグマに煮えたぎり、赤富士のようになった富士山の噴火が迫る中、ただ日本沈没を待つのではなく、たった15秒のチャンスをいかした小野寺の自己犠牲により、旧作とは違い、日本人が日本沈没を完全回避する希望の在るラストとなっている事には感動します。監督はこのラストを撮りたかったんじゃないでしょうか
特にこのラストの核爆弾にも匹敵するN2爆薬装置の起動によるマントルの連続爆破のスケールと爽快感はクライマックスにふさわしい手に汗握る1大スペクタクルシーンです。
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旧作は昭和48年(1973)に公開。公開時、動員数、興行収入いずれも記録破りのの大ヒットでした。特撮の神様・円谷英二氏が亡くなった後の特撮はどうかなと、私も1973年当時映画館で見ましたが、日本の衛星映像の特撮シーンでは、山の穴からポンポンプカプカ飛び出す単なる煙を見てあ然とし、なんて幼稚な特撮を使うのかとガッカリして日本の特撮も終わったなと失望して家に帰ったものでした。
しかし、今回の作品は期待を裏切らない特撮センスと、平成の人間ドラマがしっかり描かれた素晴らしいリメイク作品だといえます。
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- ・公開年 : 2006年
- ・制作国 : 日本
- ・上映時間 : 134分
- ・仕 様 : カラー
★★★★
★★★★★
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・名 作 度
・スト−リ−
・キャラクター
・スペクタクル 度
・CGセンス度数
・クライマックス 度
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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