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ガメラ 大怪獣空中決戦 〜 『 来るよ! ガメラはきっとくるよ!』 〜
● ストーリー
・太平洋で謎の動く環礁が話題になっている中、姫神島の島民6名が「鳥」という通信を最後に忽然と姿を消す事件が発生。長崎県警の大迫刑事(蛍雪次郎)と現地へ同行した鳥類学者の長峰真弓(中山忍)は翼長15メ-トルもある巨大な怪鳥ギャオスを目撃。ただちに捕獲作戦が取られ、3羽のギャオスを福岡ドームへ誘導、2羽は捕獲に成功するが、1匹はドームの外へ逃避する。そのとき、海上保安庁の米森良成(井原剛志)が調査していた動く環礁は70メートルを超える巨大生物ガメラとなりプラズマ火球でギャオスを粉砕。福岡ドームを急襲するが2匹は逃走。ガメラは高速回転する飛行形態となり追尾する。
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● 解説&見所
名作の評価が高い平成<ガメラ>シリーズ3部作、待望の第1弾。
ひさびさに特撮の神様、故・円谷英二監督の映画を見たような錯覚を覚える、丁寧に制作された、説得力のある映像シーンの連続で、大人が鑑賞しても充分に楽しめる、全てが新しい、新世代にふさわしい一級の特撮映画作品です。
新世代映画としての新しい試みとは、
1、キャストに於いて、中山忍(中山美穂の妹)&藤谷文子(スティーブンセガールの愛娘)の美少女2人を主人公に、
明確なヒロインのキャラクター設定で、ドラマ部分の強化を図ったこと。
中山忍は人身保護の立場を貫き、冷静で大胆な長峰役を。
藤谷文子は ガメラ&人類の代表として、オリハルコンの勾玉(まがたま)を介してガメラとリンクするという
感情移入
がスムーズに出来る新設定により、怪獣映画に女性客を動員する事にトライ。大成功を収める。
2、日本特撮の要であるミニチュアワークをさらに緻密に作成。しかもミニチュアの市街地、街並みなどをとらえ
るカメラワークにはローアングルからの撮影を妥協を許さず徹底化。人間の視点を基本にするなど、巨大な
物は巨大に見せるという基本概念を崩さず、違和感を極力排除。
3、ガメラやギャオスを生物としてとらえ、その巨大感、動き、特徴、存在意義の設定などのとらえ方を徹底して
考察。その結果、陸・海・空を舞台にした縦横無尽な迫力のある闘いを映像化することに成功。
以上の主要な命題をクリアした結果、この時点(1995年)で、平成ゴジラがたどり着けなかった斬新でなおかつ説得力のある人間ドラマも含むストーリー展開&迫力のあるリアルな特撮怪獣映画が誕生しました。
今回のギャオスは、超古代文明の遺伝子操作で作られた災いの生物として全てをよりリアルにリニューアル。
ガメラはそのギャオスを倒す為に生み出された生物として、人類の守護神“最後の希望”と定義付けされた存在感のある明快で斬新な設定で、リアルな生物感とパワフルさをより一層強調。
ガメラの出現&その存在意義。ギャオスの発生&その弊害など、人類の立場からのドラマ部分もリアルに描写されています。
又、自衛隊の全面協力により、ややもすれば荒唐無稽になりがちな怪獣映画にライブ映像(実写)を多用し、現実味&説得力を与えたスペタクル映画としても完成度の高い作品となっています。
映画の盛り上げ方も、移動する環礁の謎から始まり、不気味な存在感が描かれるギャオスなど、非常にサスペンス色が濃く、丁寧に描かれた登場人物達に、説得力のあるストーリー展開と、怪獣の斬新な特徴設定が魅力です。
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★ 島で長峰(中山忍)達のいる森の上空を低空飛行する巨大なギャオスの臨場感満点の初登場シーン
★ 刑事でありながらギャオスにおびえる小心者の大迫(蛍雪次郎)とは対照的に、使命感を持って、
その危険性を知らせる為にき然とした態度でギャオスを追うヒロイン、長峰真弓(中山忍)は輝いています。
★ ガメラが福岡ド−ムからギャオスを追って、手足からプラズマを射出して円盤状になり浮上するシーン。
昭和ガメラの火炎から、スマートでなおかつ迫力のある生体プラズマを放出という新設定で見事に映像化。
★ しかも次第に高速回転になり飛び去るプロセスが非常に自然で美しい。又、映画の主人公達があ然として
見上げている場面は、臨場感を盛り上げる効果音で、素晴らしい一大スペクタルシーンとなっていて惚れ惚
れします。
★ そして、ガメラと一心同体となって自らも傷つきながら、戦いを見守り続ける少女、浅黄(藤谷文子)。
長峰が動のヒロインなら、浅黄は心で闘う静のヒロインで、この対比演出も素晴らしい。
★ ギャオスの超音波光線から、ガメラ自らの体を盾にして子供や長峰達を守る、昭和ガメラへのオマージュの
様な場面もあり、ガメラの使命感とけなげさに思わず胸を打たれます。
★ それに反してギャオスは共食いから始まり、島民や東京都民を襲い、人間をバクバク食する凶暴さを演出。
富士山麓における自衛隊とガメラの攻防シーンでは、どこからとも無く攻撃に飛来し、ガメラにしっかりダメ
ージを与える抜け目ない狡猾さと自衛隊のミサイルも追尾できない俊敏さもあわせ持つなど徹底した人類
の脅威として描かれています。
★ 今作では、ギャオスの飛行時、高速飛行のミサイル形態(通称:ヤリ・ギャオス)を新たに披露。
★ よりリアルになった超音波光線も臨場感抜群。攻守ともにガメラの対戦相手としての強敵ぶりをこれでもか
と見せてくれます。
★ 東京に飛来したギャオスがムクムク、1ショットで巨大化する場面も不気味。(しかも、この場面は一切合成を使わ
ずカメラワークのみで作成されたという事です。)
★ 巨大化したギャオスが自衛隊のミサイルであやまって破壊した東京タワーを宿り木の様に、夕景にたたず
む印象的なシーンはまるで絵画。特撮映画の歴史に残るシュールな名場面として今も語り継がれている
名場面です。
上記の様な数々の名シーン以外にも、ガメラを追って成層圏を突破して飛行するギャオスと、ガメラのシーン。
ガメラに足を咥えられ、両者とも共々煙を上げて大気圏に再突入するシーン。
大爆発したコンビナ−トにおけるガメラの火炎エネルギーを吸収する場面。
クライマックスのガメラのプラズマ火球とギャオスの超音波光線との一騎打ちは、間合いを盛り込んだ、怪獣映画史に残る屈指の名場面です。
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★ 傑作と呼ばれる平成ガメラシリーズ3部作の第一弾 ★
95分にギュッと詰め込まれたあふれんばかりの名シーン&見せ場の連続!
陸・海・空を縦横無尽に戦う巨大生物達&攻防する人類。
その謎を追求するヒロインたちの活躍。
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さらに進化した精巧なミニチュア特撮&カメラワーク&CG
ひさびさに登場した空想特撮怪獣映画の傑作。その醍醐味を存分にお楽しみ下さい。
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・名作度数
・ストーリー
・キャラクター
・ヒロイン 度
・特 撮 度
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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監 督 金子修介
特技監督 樋口真嗣
キャスト
米森良成(井原剛志)
長峰真弓(中山忍)
草薙浅黄(藤谷文子)
草薙直哉(小野寺昭)
大迫力刑事(蛍雪次郎)
斎藤環境庁審議官(本田博太郎)
佐竹一等陸佐(長谷川初範)
巡視船「のじま」船長(本郷功次郎)
ガ メ ラ 真鍋尚晃 / 鈴木潤
ギャオス 亀山ゆうみ
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・公開年 : 1995年
・制作国 : 日 本
・上映時間 : 95分
・仕 様 : カラー