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マタンゴ 〜 『 おいしいわ〜 ・・・ 。 』 〜
● ストーリー
7人の若者を乗せたヨットが、嵐のため無人島に漂着。その島を探索した結果、彼らより先に、一艘の難破船が漂着していたことが判明する。だが乗員の姿はどこにもなく、ただあたりは奇妙な形状のキノコが群生しているのみだった。やがて食料の残りが少なくなり、彼らは恐る恐るそのキノコを食し始める。そしてそのキノコを口にした者は、人間の姿を失い、奇怪なキノコ・マタンゴへと変身していくのだった……。
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● 解説&見所
原作はウイリアム・ホ−プ ホジスンの「闇の声」。
窓から見える華やかなネオン&建築工事の基礎を造る大型ハンマーの響く音を背景に語る一人の男。
病院の一室で、彼が体験した驚くべき物語が語られます。
それは、7人の若者がヨットで遭難し、たどり着いた無人島での出来事でした。
主人公達がたどり着いた島には、何故か小鳥一匹も存在せず、食料の調達にもことかく異様で過酷な島。
ここで彼らが発見した謎の難破船のセットはかなり巨大で本格的。朽ち加減など細部に渡りよく造られ見応え充分で映画に説得力を与えています。島のセットも違和感なく物語にすんなりと入っていけます。
次第に食物がなくなり、飢餓に陥る7人の若者たちの葛藤。
そして、自分だけは助かろうという人間のエゴイズムから起こる裏切り&仲間割れ。
物語後半、誰もいないはずの船に近づく難破船の元乗組員の変わり果てた姿であろう奇怪な人型生物たちの出現。「ウ〜ゥ」と唸りながら迫る彼らはかなり不気味度満点です。
映画は徐々に徐々に核心に近づき、次々とサスペンス形式で進むので物語にグイグイと引き込まれます。キノコ化した手を切られる怪生物マタンゴには、天本英世氏が扮しているのも、ひとつのサプライズです。お見逃しなく。
結局、無人島にたどり着いた彼ら7人は、人間のままで飢え死にするか、意志を持ったキノコ<マタンゴ>と成り果てて生存するかの究極の選択を強いられます。
こうして一人、また一人とマタンゴの誘惑に負けていく様が描かれます。
疲労・困ぱいし、飢えで輝きを失った歌手(水野久美)はマタンゴを食して生気を取り戻し妖艶にさえなり、残った仲間を誘惑していきます。
最後はたった一人ヨットで脱出した主人公(久保 明)のみ、生存者として生還します。
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そしてネオンの輝く町を背景に、今までの物語を語る生還した男性。しかしこれでハッピーエンドかと思いきや、遭難の事実とマタンゴの体験談を精神病院で語っていた彼が振り向いたその顔は・・・・・・・・。
最後の最後まで恐怖&怪奇サスペンス色の濃いスト−リ−展開で、やっとあなたはこの物語から開放されます。見ごたえのある、カルト的ともいえるこの名作を是非あなたのライブラリーに加えて下さい。
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・名 作 度
・スト−リ−
・キャラクター
・ショッキング度
・恐怖度
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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・公開年 : 1963年
・制作国 : 日 本
・上映時間 : 90分
・仕 様 : カラー