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ウルトラQ ダークファンタジー
< 楽園行き >
● ストーリー
大手企業のエリート営業部長、巽(タツミ:佐野史郎)が転属して半年後、業務日誌に「楽園行き」という謎の言葉を残して失踪。巽の娘から捜索を依頼された剛一(袴田吉彦)は独自に調査を始めるが、やがて彼の周辺では配達人という謎の人物が出没している事をつきとめる。そして謎の配達人らしき人物を追ううちに剛一は地下の迷宮に迷い込み、彼らが<楽園>と呼ぶ巨大な地下都市にたどり着く・・・。
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● 解説&見所
この第3巻の第6話<楽園行き>は、都市伝説の様な静かな静かな名作です。
この作品に出演した事がキッカケで、自ら希望してナレーターを勤める事になった佐野史郎氏が、失踪する世捨て人・巽(たつみ)としてゲスト出演。
日本的な雰囲気が魅力の美人女優、石橋けいさんも抜群の存在感とリアリティーを持って謎の配達人役を演じています。
圧巻は、剛一(袴田吉彦)が配達人を追ってたどり着く巨大で広大な地下都市です。
それはCG等ではなく、現実にある埼玉の地下に存在する巨大な構築物(都市間の大規模放水路)。
こういった実際の建築物を使い、SFっぽく見せる円谷プロのウルトラシリーズからの手法が光り、地下都市の圧倒的な存在感&その広大な空間演出にはただただ脱帽。
見る者を唸らせる迫力の映像です。
そして既に帰り道も判らず地下の施設で衣食住を配達人に託し、最後の時を待ち静かに過ごす世捨て人の集団。
その1人として失踪した、謎めいた世捨て人の巽(たつみ)を演じる佐野史郎。
彼を捜索して、地下都市にたどり着いたジャーナリストの剛一(袴田吉彦)に、実にひょうひょうと自分達の楽園が、かけがいの無い物の様に説明し、『 このさい君も、ここで暮らす決心をしては?』とうながす、一般社会に絶望した1人の男の悲哀が光ります。
現在のストレスの多い閉塞感漂う住みにくい世の中から、静かな地下の<楽園>で静かに余生を送りたい人は、現実には案外たくさんいるのかもしれません。
しかし、そんな彼ら楽園の住人を駆逐しようとする、謎のガスマスクの集団&メカニックなタンクが出現・・・。
「 どうして放っておいてくれないんだ。あいつらは・・・。 」 そう言うと剛一を連れて安全な場所へと避難し始める巽。
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果たして剛一は元の世界に戻れるのか?また配達人の正体は・・・・・。
不思議な現実感を持った、何度見ても絶対に損はしない傑作です。
・・・そしてラスト、
今日も又ひとり、配達人にうながされ、「楽園行き」と書き残して失踪していく会社員。
不思議な余韻の残る都市伝説の様なファンタジーの傑作です。是非ご鑑賞ください。
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- ・公開年 : 2004年
- ・制作国 : 日本
- ・上映時間 : 24分
- ・仕 様 : カラー
★★★★★
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★★★★
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・スト−リ−
・キャラクター
・ファンタジー度
・実 現 度
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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エンディングテーマ
「夕方に咲く花」
kayoko
〜 『 このさい君も、ここで暮らす決心をしては? 』 〜
毎回、物語のエンディングで流れる
<ウルトラQ・ダークファンタジー>
の世界観にぴったりなテーマ曲。
ちょっぴり寂しげであやういけれど
も、そこがハートにグッと来ます。
ほのかな希望が郷愁をさそうスロー
バラード調の名曲です。
・CDでコレクションする。
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