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転がれ！ たま子 〜 『 たま子はやがて、鉄かぶとのたま子になりました。』 〜
● ストーリー
・ 桜井たま子（山田麻衣子）、２４歳にとって、世界は複雑で油断なりません。運河に囲まれた半径５００ｍの町以外出かけたことが無く、自己表現が苦手で内気で用心深い、いつも鉄かぶとをかぶっているたま子は、大好物で主食の甘食さえあればそれだけで幸せ。そしてたま子の平和な毎日は、いつまでもずっと続くはずでした。ところがそんなある日、大好物の日進月歩堂の甘食が、店主のジイチャン（ミッキーカーチス）の入院で食べられなくなってしまいます。ママもパパもネコのタマさえもあてにならず、困り果てたたま子は再び 「甘食が食べたい！」の一心で、外の世界へと次第に歩み始めます。
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● 解説＆見所
空想好きで対人恐怖症、不器用で心は子供のまま大きくなったような少しイタイおかしな女の子を映画初主演の山田麻衣子が好演。たま子役の山田麻衣子がかわいいので、ついつい「もっと見てみよう」と思わせる典型的な映画です。（笑）
ナレーションには外国ＴＶドラマ「奥様は魔女」でも有名な名ナレーターの中村正氏を向かえ、氏の落ち着いた口調で、冒頭、何故たま子がこうなってしまったのかが語られます。
物語は「甘食を買うお金ぐらい自分で稼げ！」と母（岸本加世子）にどなられ、知り合いの会社でアルバイトするたま子から始まります。
働くと言っても怒りと緊張で数時間立ち尽くすだけ。社員からは、＜危ないは、ドンくさいわ、暗いは＞とさんざんな評価。
それ以外のたま子の外での日課は、パラソルをさして半径５００メ−トルの人気の少ない町を淡々と散策することぐらい。
家に帰れば部屋にこもり、常備食で大好物の甘食をほうばり、妄想＆空想の自分の世界にふける毎日。
たまに、母と離婚した父親（竹中直人）の会社を訪ねます。
日頃、空想＆散歩＆甘食以外の刺激をほとんど受けていないたま子が、父の会社にある洗濯機の渦巻きに引き込まれ、子供の様に興奮してアドレナリン全開になるシーンは笑えます。
この親にしてこの子ありで、父親も一緒におおはしゃぎして気づくと父親は客の車にまで手を出して大失敗・・・。
こうした日常を送るたま子は、最近では、遂に道にポッカリ開いた巨大な穴の幻覚や、自分にしか見えない子供のパーソナルフレンドまで現われ、現実世界にまで侵食しだした妄想は末期的状況になりつつあります・・・。
しかし、ここでたま子にとっての大事件が発生します。
それは、たま子の主食の甘食を売っている日進月歩堂が閉まったままで休業状態になった事。店主のじいちゃんが入院した為に甘食が手に入らなくなった事です。
あらゆる甘食もどきを食べてまわるたま子。しかしたま子の味覚に合格点の出るものはなく、入院しているじいちゃんに逢ったたま子は、かつてのじいちゃんの弟子の存在を告げられる。
ジイチャンのかつての弟子なら、同じ甘食をつくれるはずと、住所を教えられ、遂に町を出て弟子の店主・中村源蔵（松重豊）に会いに行く。忙しいと散々断る源蔵も、一回きりで甘食をつくり、「 甘食は自分で作れ 」と言われたたま子は、源蔵に弟子にしてくれと頼み込むが断られる。
断られたたま子は、その夜、源蔵の帰る時を静かに狙っていた。ここからのシチュエーションが面白い。
ストーカーよろしくこそこそ帰宅につく源蔵の後をつける怪しいたま子。
先回りして頭上から源蔵につかみかかるたま子。
そのままブンブン振り回されるたま子。
振り落とされてもバッグをつかみ、引きずられるたま子。
たま子本人にとってみれば必死で真っ向勝負な、このシチュエーションが漫画っぽくてかなり笑えます。
翌朝、ボロボロのキズだらけで店に現われる源蔵にも笑います。
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こうして、源蔵の弟子になったたま子は、無事に甘食を自分で作れるようになったのでしょうか？
まだまだ眼が話せません。
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自分の世界から飛び出して転がりだした、たま子は無事に再び甘食を食べる事が出来るのか？
果たしてたま子は最後まで、対人恐怖症で不器用な鉄カブトのたま子のままで終わるのか？
是非あなたも、不思議で楽しさ全開！ちょっと危なくて、かわいいたま子ワールドを堪能してください。
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・名作度数
・ストーリー
・キャラクター
・たま子 度数
・コミカル 度数
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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＜オリジナル・サントラ盤＞
Amasyoku LOVE！を含む２３曲収録！
楽しいたま子ワールドが広がります。
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・公開年 ： ２００５年
・制作国 ： 日 本
・上映時間 ： １０３分
・仕 様 ： カラー
