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ＴＯＰ　≫　ＭＯＶＩＥ （邦画）　≫　コメディ　≫　亀は意外と早く泳ぐ

　　　　　　　---　『 ふぇっふぇっふぇっふぇっふぇ〜。』　---　

●　ストーリー

・何をやっても目立たない平凡な主婦・片倉スズメ（上野樹里）が、スパイ募集の張り紙を見つけたことから始まる“脱力系”奥様スパイ映画。ドキドキしながら始めたスパイのミッションはなんと、“平凡に過ごすこと”だった…。知っているはずの日常にもまだ知らない別の世界があり、それを知る事で少し幸せになれる。いい感じの奥様スパイ映画！鮮やかでポップな衣装や、レトロな小物、かわいらしい部屋にも注目。

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●　解説＆見所

２００４年には初主演作「スウィングガールズ」が大ヒットし、大ブレイクした当時１７歳の上野樹里が、２３歳のそれなりの単調な生活を続ける存在感を失いかけて、自身が無い力の抜けた普通で平凡な主婦・片倉スズメ役を好演。

物語は軽快なウクレレの音楽＆タウンページの５・６冊の厚みがある一生日記のパラパラ漫画で始まります。

夫は単身赴任、たった一人マンションで亀を飼いながら退屈で平凡な日々を送る２３歳の主婦スズメ。

トイレで合ったおばちゃんには無視され、バスの停留所ではバスに素通りされて「ええええ〜っ」と手を震わせて驚き、最近、自分がみんなに見えてないと確信したスズメが「もうダメか？」と思った時、帰り道の１００段階段で見つけた僅か１センチ角のポスターに書かれた「スパイ募集」の広告を思い出す。

パーマ屋での不毛な会話。失敗するパーマ。

スズメが親友のクジャク（蒼井優）と待ち合わせた喫茶店で作る人工肝臓。

１００段階段で、なぜか間抜けに寝そべって落ちてくるリンゴを避けようとするスズメの行動。

スパイの面接に訪れたスズメが募集広告を指先に貼って見せる独特の妙な間。

冷蔵庫にある５００万円の札束を見て、『 ふぇっふぇっふぇっふぇっふぇ〜。』と笑うスズメ。

何の５００万円かは本作品を見てのお楽しみ。

スパイ活動によってスズメがいつも劣等感をかかえている親友の扇谷クジャク（蒼井優）に優越感を持つ場面。

などなど、無さそうで、有りそうな？シチュエーションコメディが満載。

何回見ても思わず脱力して思わず「プッ！」と吹き出し、おもわず爆笑間違いなしです。

出演者もみんなゆる〜い演技が似合う個性的な実力派の役者さんばかり。

普通のおじさん（クギタニシズオ役・岩松了）＆おばさん（クギタニエツコ役・ふせえり）にしか見えない２人のスパイ夫婦。を筆頭に、永久パーマのダンス好きな店主（温水洋一）。うまくもまずくも無いそこそこラーメンを作り続けるラーメン屋サルタナの店長（松重豊）。しょっちゅう海外旅行に行っている豆腐屋のオヤジ（村松利史）。１０年以上も公園にいるベンチ婆など。彼らの正体は次第に明らかに。又、スパイ活動を探る公安の中西（伊武雅刀）＆福島（嶋田久作）。若手では、スズメのあこがれだった加藤先輩（要潤）など。

そして作品中唯一スズメと対照的に、自己主張型で存在感を示す言いたい事言い放題のスズメの親友、片倉クジャク役に蒼井優が出演。

脱力度１００％！　よくまあこれだけ盛り込んだなぁ〜という見事な小ネタや不条理シーンのオンパレードです！

こうして始まったスズメの平凡なスパイ活動も時が経ち、遂に秘密指令が発令され本格的に今の生活を捨てて活動する事に。

「 会っておきたい人がいれば、今のうちに・・・。 」というクギタニの忠告に、実家の父親に会いに行くスズメ。飼っていた亀も世話が出来なくなるので川に返そうとするがひょんな事から・・・・・。

そして、物語は佳境に入り、シリアスになるのかと思えばそうでもありません（笑）。

少し郷愁をさそう展開もありますが、スズメの日常は健在となります。

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行方不明になった親友クジャクの笑える範囲内での悲惨な結末も必見。明るいエンディングなので安心して最後までご覧下さい。

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「どんなことでもスパイ活動だと思うとワクワクする。」と、日常のなかの非日常を楽しむスズメのひとり言は、実は私達の毎日は、本人の意識次第だという深いメッセージ性もあるコメディ作品です。


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・名作度数
・ストーリー
・キャラクター
・脱力　度
・コメディ度
・ハッピ−エンド

・購入してゆっくり楽しむ。

・簡単レンタルで楽しむ。

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・公開年　　：　２００５年公開
・制作国　　：　日　本
・上映時間 ：　９０分
・仕　様　　 ：　カラー

亀は意外と早く泳ぐ