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〜 『 。 』 〜
● ストーリー
・人間の細胞に寄生するミトコンドリアの研究を続ける生物学者の永島（三上博）は、結婚記念日に事故で脳死状態になってしまった妻・聖美（葉月里緒菜）の腎臓移植に同意する代わりに、肝臓を摘出するよう担当医師・吉住に頼みこむ。妻の死を悲しむあまり、聖美の肝臓を手に入れた永島は、その細胞を＜Eve１＞と名づけ、何かに取り憑かれたように培養し始める。その後、移植手術が成功したはずの少女・麻里子の腎臓のミトコンドリアが異常な速さで増殖し体調に異変が…。
第2回日本ホラー小説大賞を受賞した瀬名秀明の同名ベストセラーを、「踊る大捜査線」の君塚良一が脚色。主演は演技派俳優の三上博史、人類を震撼させる意志を持ったミトコンドリアイブを葉月里緒菜が妖艶に演じている。ほか「北の国から」の中嶋朋子、SMAPの稲垣吾郎が出演。見応えあるVFXで贈る新感覚バイオ・ホラー 。
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● 解説＆見所
・人類の細胞の中に、何百万年と潜み寄生して生存してきたミトコンドリア。
そのミトコンドリアがもし意志を持っていたなら、そしてそれが寄生をやめた時どうなるのか？ということを大前提に、巧妙に練られた設定と着目点には脱帽。
私達の体の中には全く意識しない他の生物が細胞の一つ一つに存在するという事実は、それだけで実際の身に迫る衝撃的なホラーです。
しかも、私たちが、小さな頃、理科や科学の時間に習ったように、実害が無い事により安全と思われた細胞の一部（ミトコンドリア）がもし意志を持っていたならという根源的な恐怖をこの映画は見事に映像化。
かたつむりの触覚の先に潜む寄生虫で、寄生の奇妙さ巧妙さ、そしてその触覚をついばむ鳥のシーンはかなりショッキング。
初めて人類に宣戦布告するミトコンドリア・イヴに、当時最も輝いていた葉月里緒菜を起用。
その整った面持ちと美貌は人類とは異質なミトコンドリアの代表としてのカリスマ性を.表わすには余りある個性で、クールで神秘的な雰囲気をもつイヴの魅力を２００％発揮！ホラー＆怪奇物には必要不可欠なビジュアル・クイーンの君臨です。
彼女を置いてこのミトコンドリア・イヴを演じられる女優は、今もっていないといっても過言ではありません。
後半はほぼオールヌードで、美しく均整の取れた肢体も楽しませてくれます。
又、ＶＦＸ（ビジュアル・エフェクト-視覚効果）も秀逸で、映画 「クロスファイヤ」でも使用された炎を操るデジタル加工ソフトの充実により、イヴの武器の1つである、自然で迫力のある火炎の演出が見事です。
看護婦が燃え上がる場面や公に人類に宣戦布告をした時に敵意をあらわし、会場の人間を燃え上がらせる場面、ラストに三上博の両腕が燃え上がる場面など、効果的な演出が計られ見ごたえ充分です。
こうして人類に宣戦布告した宿主の聖美の記憶を持ったイヴに、永島は説得を開始する・・・・。
果たして永島の想いは、ミトコンドリア・イヴの暴走を止める事が出来るのでしょうか？
本作は、一見の価値がある斬新なバイオ・ホラ−です。衝撃的なラストは、是非、あなたの眼で確かめてください。
感動ものの秀作です！
ちなみに2010年現在、ミトコンドリアは害があるどころか、人間の長寿要因の1つになっているようだという事が解明されつつあります。
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★★★★★
★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★
・名作度
・スト−リ−
・葉月里緒菜 度
・ミステリー 度
・サスペンス 度
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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・公開年 ： １９９６年
・制作国 ： 日 本
・上映時間 ： １２０分
・仕 様 ： カラー
パラサイト・イヴ
