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探偵物語
● ストーリー
１週間後アメリカに旅立つお嬢様女子大生・新井直美（薬師丸ひろ子）。好きだった先輩と最後の日本の思い出に、ホテルに泊まった直美だったが、父親に雇われた彼女のボディーガード謙、監視役を依頼された探偵・辻山（松田優作）は、おじだと名乗って先輩を追い返されてしまう。突然現われた長身の私立探偵辻山に一旦は怒ったものの、彼に興味を持った直美は、逆に尾行したり身辺調査ごっこを始める。しかし辻山の離婚した元妻が殺人の容疑者と間違われ、ヤクザに追われるハメになった事から、次第に辻山にもヤクザに手が迫ってくる。そんな辻山に大胆に接近した直美は、辻山と協力して真犯人探しに奔走する事に。果たして真犯人は？ そして直美と辻山の関係は・・・・。
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● 解説＆見所
１９８１年、彼女が主演を勤めた「セ−ラ−服と機関銃」は大ヒットを飛ばし、その後大学受験の為、アイドル絶頂期に一時休業していた薬師丸ひろ子の復帰第１作として１９８３年（昭和５８年）に公開されました。
原作は、赤川次郎が彼女の為に書き下ろしたオリジナル・ストーリー。当時、実生活でも女子大生だった大人になった薬師丸ひろ子がお嬢さま女子大生役を好演し、ラブストーリー＆ユーモアも含めたミステリーサスペンスのヒロインとして出演。
彼女が歌う、映画主題歌 『探偵物語』も、オリコン７週間連続１位を記録するという大ヒットに恵まれ、この記録は今もって更新されていません。
長身の辻山役の松田勇作にあわせ、背伸びして大人ぶった世間知らずなお嬢様役の薬師丸は新鮮で、ラストの辻山＆直美の身長差３０センチを超えての長時間にわたるキスシーンや、空港でのおよそ１０分を超える長まわしワンカットのラストシーンも話題を呼び、１９歳の女優・薬師丸ひろ子の新たな大人の魅力を引き出すのに大成功した記念すべき作品です。
又、当時、清純派だった進藤正子役の坂上味和が、オ−ルヌードを披露した事も話題になりました。
実はこの進藤正子が、物語の重要なキーパーソンになります。
脇を固める俳優陣も、家政婦・長谷沼君江役に岸田今日子、辻山の元妻・直木幸子に秋川リサ、元妻を殺人犯と間違え執拗に追いかける間抜けなヤクザ岡野に財津一郎、息子を殺された組長・国崎剛造に藤田進など、いずれも実力派揃いで、実にコミカルに肩の力を抜いて演じています。
そしてヒロインの直美を引き立てる為に、大人のムードを漂わせた私立探偵・辻山を演じた松田優作の押さえた演技も光っています。
しかし何と言っても面白いのは、素人主人公が事件を解決することを得意とした原作者・赤川次郎らしく、犯人に通ずる推理も、証拠集めも、ヤクザの組長への説明・説得も、全て辻山を好きになった薬師丸ひろ子演じる直美が彼の為に奮闘して解決してしまう事で、結局、辻山は、本来なら助けるべき直美に元妻ともども命を助けられるという逆転劇が主軸になっているところが痛快です。
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この時期、既に女優という職業を真剣に考えていた薬師丸ひろ子の大胆で真摯な演技が輝く代表作。
８０年代という時代を写した作品でもあります。
松田優作と薬師丸ひろ子の絶妙のコンビネーションをお楽しみ下さい。名作です。
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・名作度数
・ストーリー
・キャラクター
・恋 愛 度
・コミカル度
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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・公開年 ： １９８３年公開
・制作国 ： 日 本
・上映時間 ： 116分
・仕 様 ： カラー
〜 『 ドジな探偵さんネ。』 〜
