■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
TOP ≫ MOVIE (邦画) ≫ ドラマ・純愛 ≫ 今度は愛妻家
〜 『 そっかぁ ・・・・ じゃ〜もう一人で暮らせるね。』 〜
● ストーリー
北見俊介(豊川悦司)は、名声と実力を兼ね備えた売れっ子のカメラマン。女性に手が早く、いいかげんさがウリの典型的な不良中年。10年つれそった俊介の妻さくら(薬師丸ひろ子)は、大の健康マニア。俊介の健康を気遣い何かと世話を焼くが、いつも俊介とは口げんかの日々を過ごしていた。1年前のクリスマス直前、さくらに強引に連れて行かれた子づくりの為の沖縄旅行から、俊介はなぜか写真を撮る仕事をやめて自堕落な毎日を送っていた。ある日、俊介がバーで知り合った蘭子(水川あさみ)と家で会っているところをさくらに見られ、本格的に愛想をつかされてしまう。箱根旅行からいつまで経ってもさくらは帰って来ない。始めは独身気分を味わう俊介だったが、さくらのいない生活に次第に苛立ち始める。北見家に出入りする俊介の助手の誠(濱田岳)と、オカマの文太(石橋蓮司)は無気力な俊介を心配して不安げに見守っていたが、突然現れたさくらは、離婚の記念に写真を撮ってと哀願し、俊介はさくらを撮影し始めるが……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
● 解説&見所
・この映画は2002年に初演された大ヒット舞台を、「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督が映画化したものです。
実力派の豊川悦司と演技派の薬師丸ひろ子の円熟味の増した2人が結婚10年目の危うい夫婦を演じる、ちょっとコミカルでとっても切ない大人のラブファンタジーです。
しかも、緻密な伏線と巧みなストーリー展開で、ファンタスティックなサプライズやどんでんがえしが効果的に織り込んであるので、観る者をうならせる程、見ごたえ充分に作ってあり、その部分に触れずに解説が難しいくらいです。
又、こんなに夫思いの妻なら私なら大事にするのにな〜という男性の総意を獲得するのに充分な、かわいらしくて無邪気な良妻賢母ぶりの素晴らしい演技は、円熟味を増した大女優・薬師丸ひろ子ならではのもの。子役時代からのピュアに輝く天性の演技もあいまって、いい女優さんに育ったなぁ〜と思わず引き込まれます。
映画前半は浮気性で女性に手が早く、いいかげんさがウリの典型的な不良中年の俊介(豊川悦司)の日常が描かれ、バーで知り合った女優志望の蘭子(水川あさみ)と家で会っているときに妻さくら(薬師丸ひろ子)の写真を見られ、さくらは1年前に死んで、それからショックで仕事ができなくなったんだと言い訳する場面があり、「
あ〜そうなのか 」と蘭子同様、映画を見ている私達も納得しそうになります。
しかしそのあとすぐ、妻さくらが現れて俊介と口論になるので、ココで既に映画を観ている私達はまんまと第1の伏線にはまってしまいます。
しかも、回想シーンも含め、妻さくら役の薬師丸ひろ子の何の落ち度も無く、文句を言われても夫の世話を焼く元気で無邪気な良妻ぶりが描かれ、映画はしっかり妻さくらの存在感をアピール。これが第2の伏線です。
それに比べ俊介は愛情をうまく伝えられず、子供っぽくてまるでさくらを必要としていないかのような態度をとり、その結果、10年目にして遂にさくらが離婚を申し出る事に。
さくらが箱根へ旅行に出かけた後、あれだけ嫌っていたさくらが作っていたニンジン茶をうまそうに飲み、なぜかさくらがやっていた健康に関する記事のスクラップを替わってせっせと始める俊介。
そして、突然現れたさくらは、離婚記念に最後に「 私の写真を撮って 」と哀願されて、1年ぶりにカメラを手に取り撮影し始める俊介。
分かれるなという俊介に、「 なんで判らないの。終わってたんだよ私達。1年以上前に・・とっくに終わってた。
」という言葉をのこして家を出て行くさくら。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この後、俊介は静かに暗室で今撮影した写真を現像しますが、そこにはさくらの姿は全く映っておらず、次第に情緒不安定になり、涙さえ流しはじめます。 そして1年前の沖縄旅行でたった1枚だけ撮った、駈けて行くさくらの後姿だけが鮮明に現れ始め、俊介の回想シーンで初めて、さくらは1年前の子作り旅行の時、交通事故に会い、、既にこの世の者では無かったという第一のサプライズがおとずれます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北見家に出入りする俊介の助手の誠(濱田岳)、オカマの文太(石橋蓮司)が1年前から無気力となって写真を撮る事をやめてしまった俊介を心配して不安げに見守っていた本当の意味がここで納得出来ます。
又、オカマの文太(石橋蓮司)の、さくらとの意外な関係もこのあと明かされます。これが第2のサプライズです。
後半は、2度と帰ってこないさくらを思い、さくらとの沖縄旅行や日常の2人の会話を思い出し、深い悔恨&後悔に苦悩する俊介が延々と描かれます。
親しい人を失った人や大切な人と別れた経験のある人は、俊介の独白に涙が溢れると思います。
又、この深い心の痛みを俊介がどう昇華していくかがラストの見どころです。
そして、沖縄旅行からちょうど1年後、さくらの命日のクリスマスの夜、一人孤独に過ごす俊介の前に、再びさくらの幻影が現れる。俊介はさくらに対し、初めて素直な思いを口にするが・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<人は愛する人や大切にしなければいけない人を失って、初めてその大切さに気づきます。>
でも、それでは遅いんだということをこの映画は教えてくれます。
古今東西、いにしえからの教訓を
この映画は俊介という一人の中年カメラマンの悲哀を通して、
前半はコミカルに、そして後半は切なく皆さんに訴えかけたラブファンタジーの傑作です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
妻を大切にしていない皆さん。いつも口論があたりまえという皆さん
<今度は愛妻家>になる前に、<今、愛妻家>になってください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★
・名作 度数
・スト−リ−
・キャラクター
・せつなさ 度数
・ファンタジー度
・サプライズ度
・ハッピ−エンド
・無料レンタルを楽しむ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・公開年 : 2010年
・制作国 : 日 本
・上映時間 : 131分
・仕 様 : カラー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今 度 は 愛 妻 家
・購入してゆっくり楽しむ。
・この名作をレンタルする
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2011年に35周年を迎えた角川映画の華やかな歴史を飾った名作が、高画質デジタル・リマスター版DVDで続々登場 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★ しかも、定価 2940円が32%OFFの1枚たったの2000円の大特価! その上、送料無料セール実施中。 ★
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★ 薬師丸ひろ子さんが、女優として成長する過程も楽しめる珠玉の名作群です。
★