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天然コケッコー 〜 『 ほ〜っ イケメンさんじゃ〜。』 〜
● ストーリー
・小中学生合わせて全校生徒たった6人。そんな過疎の町の分校に通っている中学2年の主人公、右田そよ(夏帆)。ゆったりと時が流れる過疎化の進む田舎の学校に、ある日東京から大沢広海(岡田将生)という、そよにとっては初めての同級生が転校生としてやって来た。
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● 解説&見所
・自然に囲まれた島根県浜田市のゆっくり時間が流れる田舎をロケ地に、都会への憧れ、東京からやって来た転校生との交流、あこがれの東京旅行、進学を通じ、家族や友人、先生、町の人々に見守られながら、主人公・右田そよが成長していく日常をほのぼのと、そしていきいきと描き、地方で暮らす1人の少女のかけがえの無い平穏でゆったりとした日常を描いた秀作です。
そこには都会での殺伐とした時間に追われる生活は微塵も無く、人が人らしく生活する、古きよき日本の原点のようなノスタルジックな田舎のスローライフが自然とともにそれとなく描かれ、妙にほっこりとする懐かしい映画です。
かといってもちろんそれだけではなく、右田そよをはじめ、場所は違えど今時の若者をシッカリとらえています。
原作はくらもちふさこの同名コミック。脚本は「ジョゼと虎と魚たち」で高い評価を得た女性脚本家の渡辺あや。
さすがに原作も、脚本も女性と言う事で、女性らしい視点から描かれる主人公、そよの細やかな日常風景、友達とのやりとり、大人になる途中のあっけらかんとした天然に近い異性への対応など、心象表現の描き方が半端ではなく、見ていても登場人物たち(特に女性陣)が非常に自然で存在感抜群!!
なるほどなぁ〜と妙に納得と感心できるリアリティー感が満載で、原作者&女性脚本家の強力タッグの真髄を見たような秀逸な作品に仕上がっています。
主役の右田そよには初々しいはつらつとした演技に、方言まるだしの喋り方がどんぴしゃりの夏帆が演じています。彼女以外、右田そよを演じられる俳優はいないんじゃないかと思うぐらいの自然なはまり役です。
自分の事を「わし」と言い、「〜じゃけん」、「〜じゃろうか」、「〜しとろうが」、「〜しんしゃい」など、必ずどこかで聞いた、懐かしい響きを持った暖かい島根の方言が、なんともユーモラスで楽しく心がなごみ癒されます。
しかも彼女の行動はというと、大沢君の東京テイスト満点のジャケットを気に入り、あっけらかんと「チュ〜してもええよ〜」とキスを条件に交換してしまうシーンをはじめ、バレンタインデーにはトホホのパイプチョコ1本をプレゼント。東京への修学旅行で大沢君が置いていった<友達が渡した思い出の重いコンクリートブロック>を持ち歩いて貧血を起こし、大沢君の友達と話すときはなぜかちゃっかり標準語を披露。
そうかと思えば、地元の祭りで好きでも無い郵便局のしげちゃん(彼はそよが好き)と取り残されては悲しくて大粒の涙をポロポロながし、さっちゃんの絵の具で色を付けたジュースを本物と思いこみ、「ありがとう〜」
と一気飲みするなど、何事も疑わないのびのびと田舎で育ったそよのストレートな人の良い天然ぶりがそこかしこにちりばめてあり、何とも心地よいです。
大沢君との背伸びをしない自然な交際も、ほのぼのムード満点。
丸坊主がいやで地元の高校はやめて東京の高校を考える大沢君の、学生服のボタンを縫いつけながら、土手に2人座ってしみじみ会話するシーンも立派に青春してます。
しかし、そんな大沢君は以外にも・・・・・。
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幽霊出現で大騒ぎの夏のピクニック、嬉しい時はいつも一緒のたった6人だけの仲良し分校生、自然な恋、あこがれの東京旅行、進学、ちいさな悩みはあるけれど、真っ青な空、のびのびとした自然と里山に包まれたおおらかな田舎で成長していく主人公、右田そよのかけがえの無い日常の姿を主軸に、ほのぼのと描かれたこの映画は、堂々の名作であり、秀作であり、傑作です。
★ 是非この映画を楽しんで下さい。きっとあなたが忘れかけていた何かが見つかるかも知れません ★
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・名作度数
・ストーリー
・キャラクター
・ほのぼの度
・天 然 度
・青 春 度
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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・公開年 : 2007年8月11日
・制作国 : 日 本
・上映時間 : 121分
・仕 様 : カラー
くるりの初となる両A面シングル。「言葉はさんかくこころは四角」は、くらもちふさこの人気漫画を原作とする映画『天然コケッコー』の主題歌に起用されたスローなロック・ナンバー。
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