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ただ、君を愛してる 〜 『 彼女はよく嘘をついた・・・ その嘘に僕はもう少し触れていたい・・・。
』 〜
● ストーリー
・ 瀬川誠人(玉木宏)は、2年前まで同棲していて突然姿を消した里中静流(宮崎あおい)から、アメリカにいて、写真家として個展を開く事になったから招待するという手紙をもらい、再会を楽しみにクリスマスのニューヨークにやってくる。そして、待ち合わせをした約束の場所に現われたその人物を見て、彼は驚がくする ・・・。
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● 解説&見所
・ 堤幸彦監督の映画、『恋愛寫眞』(2003年制作)から、「 恋愛寫眞もうひとつの物語
」というアナザーストーリーとして「いま、会いにゆきます」の市川拓司が原作を担当。公開当時<ただ君>として若い女性の間でも非常に話題になった少しせつないけれど、とてもピュアで美しいラブロマンスです。
物語はニューヨークに来た誠人の回想形式で、他愛無い嘘をついて誠人の反応を観察する無邪気な静流の6年前から始まります。
大学への初登校時、誠人&静流の横断歩道での初めての出会い。
もともと皮膚疾患を持つ誠人は、塗り薬の臭いが気になって友人を作るのに臆病になっていたが、気さくで無邪気な静流とは自然と打ち解け、秘密の湖畔で写真を取り合うまでになります。
でも、静流の成長が遅い為に、女性というよりも友達としてしか対応しない誠人。
静流は、彼が同じ1回生のゆうき(黒木メイサ)に思いを寄せ始めたのを見て、歯がゆい思いをします。
しかも2人だけの秘密の場所だと思っていた湖畔の森に、ゆうきを連れて来た誠人に、涙を流して抗議します。
でも、そんな静流は、誠人がみゆきを好きになると、ゆうきとも仲良くなります。
たよりない誠人のゆうきとのデートにも、かいがいしく協力してアドバイスまでして送り出す静流。
・・・・ピュアで献身的な静流がけなげです。
そして卒業も間近に迫ったある日、誠人に失恋したと思った静流が自分の誕生日に誠人にお願いしたプレゼントは、生涯最初で最後と宣言したキスでした・・・。
この時、誠人ははじめて自分が静流を愛している事に気づきますが、それを伝える前のわずかな時間に、静流はさっさと退学して誠人の前から忽然と姿を消してしまいます。
このすれ違いが切ないです。
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遺伝子障害の発病を抑える成長抑制剤を飲んでいる為に、実年齢よりも幼く見え、頭はバサバサ、眼鏡をかけて、鼻炎で鼻をすすっている冴えない女の子、里中
静流は、宮崎あおい自身が脚本を読んで、これは絶対私がやりたいと思ったという彼女自身が最も気にいったキャラクターだと言う事です。
宮崎あおいの陽気で、無邪気で、前向きで、素直で、自分に正直で、ぶっきらぼうにさえ思える自然体でストレートな演技は見ていてもほほえましく文句無くかわいい。
宮崎あおいの主演映画でも、ベスト3に入る、いや1位かもしれない好感度抜群の傑作です。
ストーリーも自然で安心して違和感なく見ていられる本作は間違いなく名作です。
こうして物語は映画冒頭の現在のニューヨークに戻ります。2年後、静流からの手紙をもらった誠人は、待ち合わせの場所で写真を撮りながら待っていると、1人の女性が駆け寄ってきます。その女性に気が付いた誠人は、彼女を見て、口をあけてあ然としてしまいます。そこに現われた女性とは何と・・・・。
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<はたして誠人は大人に成長して美しくなった静流に出会えたのでしょうか?>
<静流の誠人にこめた思いが感動を呼ぶ、衝撃のクライマックスです。>
そして・・・ 、日本に帰った誠人の元には、今日も静流のアメリカからの手紙が、ポストに届くのでした。
<その手紙をしみじみと読んでやさしく微笑む誠人・・・・。>
余韻の残るラストが印象的な名作です。
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◆ 尚、この映画に登場する、「 幻想的なまでに美しい森 」は、日本ロマンチック街道沿線の群馬県、奥日光の<菅沼>にて撮影されました。近くに行かれた方は是非訪れてみてください。静流達の様に写真を楽しむも良し、恋を語らうも良しの力をもらえる癒し効果抜群の山に囲まれた神秘的なパワースポットです。
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・名作度
・スト−リ−
・キャラクター
・ピュアラブ度
・サプライズ度
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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・公開年 : 2006年10月28日
・制作国 : 日 本
・上映時間 : 116分
・仕 様 : カラー
しずる
まこと