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DVD 名作コレクション
TOP ≫ MOVIE (邦画) ≫ 青春ドラマ ≫ がんばっていきまっしょい
がんばっていきまっしょい          〜 『 そうか! ないんじゃったら、作ったらええんか!! 』 〜 
 ストーリー

・舞台は1970年代後半の四国、松山。美しく穏やかな海に囲まれたこの町で生まれ育った悦子(田中麗奈)は、成績優秀で要領のいい姉に比べ不器用で勉強も苦手。新しく始まる高校生活を目前にしても心底打ち込めるものが見つけられずにいた。入学式前日、半日だけ家出をしたつもりの悦子は、夕日の海で逆光にきらめくボート部の練習風景を見る。その美しさに感動した悦子は、高校のボート部に入ろうとするが、女子部は無く断られてしまう。それならと悦子は、自分で女子ボート部を作ろうと決意する。

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 解説&見所

    ★ オーディション当時、福岡在住の高校2年生だった田中麗奈の初映画デビュー主演作品。★

映画冒頭、土砂降りの雨の中、既に使われなくなり、取り壊される予定のポート部室の2階に、1977と書かれた色あせ、ボロボロになったスナップ写真がたった一個の画鋲でそっけなく止めてある。そこには悦子(田中麗奈)を含め、皆、ニコリともせず無表情な5人の女子ボート部の生徒達の姿が・・・。

「もう既に過去の話なのかぁ〜」と思って見ていると、このシーンに被せて、テーマ曲「 オギヨディオラ 」のギターが奏でられ、その静かで穏やかだけれども、何故か悲しげな曲を聴いていると、ものすごく切なくなります。

画面は次第にフェードアウトしてタイトルになり、1976年の悦子の後姿からこの物語は始まります。

写真の彼女達が何故無表情で、ニコリともしていなかったのかは、ラストになって初めて判ります。青春とは正直で、嘘がつけないという事を監督は表わしていたんですね・・・・・。

「なあんか高校ゆうて、つまらんそうやな」というなげやりな悦子や、入学早々解けないテストに雪だるまを書いてささやかな抵抗をする少女らしさはリアルで、みなさんも経験済みのような日常風景が描かれます。

★ 雪だるまのらくがきを、教師に「どういう意味ぞ?」 と聞かれた悦子の答えには大爆笑間違いなしです。

12分50秒ごろには田中麗奈の入浴シーンが登場。高校で女子部が無い事で、入部を断られた悦子は入浴しながらも夕日の「ボート」を思い出し「ボートってええなぁ〜」といいつつ湯船の中に頭まで沈み、次の瞬間<そうか! ないんじゃったら、作ったらええんか!>の名セリフで湯船から飛び上がるシ−ンの彼女は、とびきり輝いて見えます。

こうして悦子の青春をかけた奮闘が始まります。

一人では女子部は作れません。

幼なじみや同級生に片っ端から声をかけて集まった、ダッコ(真野きりな)、ヒメ(清水真実)、リー(葵若菜)、イモッチ(久積絵夢)の4人のメンバー。しかし、悦子を含め全員運動部未経験でボートを海まで運ぶのもおぼつかないひ弱な女子達。当然、試合に出ても勝利とはほど遠く、予選で大敗。対戦相手には、お嬢さんクルーとまで言われて笑われる始末。

そんな彼女達の前に、元日本選手権メンバーという経歴だけは立派だけれども、やる気の全く無いコ−チの昌子(中嶋朋子)が現われる。

親睦を図ろうとする悦子達を、あからさまに毛嫌いするコーチ。

悦子はチームを強くしようと、コーチから提案されたハードな練習も率先して励むがランニング中に貧血で倒れ、2年に進級して新入生が入ったとたん今度はギックリ腰まで併発。

絶対安静で、ボートは医者に止められ、母に 「あたしボートやめる」 とまで言う悦子。

しかし、ギックリ腰の療養に訪れた温泉でコーチの昌子とバッタリ出会った悦子は、「あたしボートが無いと何にも無いんです」とポツリと告白。そんな悦子の元気の無い悩む姿を見て、昌子はいやいやながらも、徐々にコーチとして接し始め、チームを励まし協力することに。


そして彼女達にとって最後の全国大会がやって来る。

リハビリを終え、復帰した悦子と4人のクルーの努力が実り、遂に準決勝に進出。

あと一勝すれば念願の決勝戦に進出できる事に ・・・!!!


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この映画は、その意志の強そうなまなざし&きりりとしたりりしい眉毛が魅力の、リアルタイムでも青春真っ只中だった、初々しい田中麗奈と、何かに打ち込みたい青春の漠然とした焦りや挫折を重ね合わせ、その青春の1ページとして見事に描かれた名作です。

演技も控えめな演出で、リアルさ重視の演出がなされているので、悦子の心象風景や、ボート部員の無理の無い等身大の高校生達と、何もかも初体験の大変な倶楽部活動を若いからこその情熱でぶつかっていく姿が描かれていて、ふとドキュメントを見ているような感覚もある不思議な映画です。


又、1970年代の一般的な体操着の代表だったブルマ姿をあえて採用し、ヴィジュアル的にも当時色を際立たせています。これだけでも一見の価値ありです(笑)。


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        ★ はたして悦子達は青春の到達点を見つけることが出来たのでしょうか?★

               是非あなたご自身で確かめてください。感動のラストです。




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★★★★
・名作度
・スト−リ−
・キャラクター
・青春 度
・情熱 度
・ハッピ−エンド
・購入してゆっくり楽しむ。
・簡単レンタルで楽しむ。
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・公開年  : 1998年
・制作国  : 日 本
・上映時間 : 120分
・仕 様   : カラー
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 ★ 主題歌 : 「オギヨディオラ 」 ★

韓国を代表するシンガーソングライター<リーチェ>の曲を、この映画の雰囲気に合わせる為に英語バージョンに変えたもの。

穏やかでやさしい旋律の名曲です。

「オギヨディオラ 」とは、韓国語で船を漕ぐときの掛け声。

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サウンドトラック・ヴァージョンで17曲   目に収録。是非お聞き下さい。

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